飲酒運転取り締まりについて


飲酒運転の路上での取り締まり“Immediate Roadside Prohibition”(IRP)、飲酒検知器の結果が“FAIL”であった場合に関して重要な発表がありました。
権利の憲章(The Charter of Rights)の8項では不当捜査や差し押さえからの保護を保証しているのですが、路上で飲酒運転対策として飲酒検知器を施行するのは、その権利を侵害するという訴えが認められたのを基に、2010年に定められたBC州の飲酒運転取り締まり法の基礎となるIRPが部分的に違憲とされることになりました。
BC州のシャーリー・ボンド法務次官はBC州最高裁判所がIRP法に関して下した判断についてこのように語っています

「飲酒検知器の結果が“Warn”の範囲内(血中アルコール濃度が0.05以上)に達した人達に対しては、今までのように、免停等、IRPに基づいて判断が下されます。
しかし、飲酒検知器の結果、血中アルコール濃度が0.08以上(FAIL)であった人達に対しては、今までのように90日間の運転禁止を言い渡される上に、刑法に基づいて犯罪として取り扱われることになることを理解すると同時に認識してもらいたいです。
明らかに、飲酒運転事故からBC州の人々の命を守るという面で効果的で成功をもたらしていた事実を持続するためには、迅速な処置を行わなくてはなりません。」

以前、飲酒検知器の結果が“FAIL”であった場合、IRPがどのように適用されるかという記事を紹介しました。その時は4000ドルの罰金を払い、1年間にわたる飲酒検知器による車のイグニッションのコントロールの強制等、不便な思いをしなくてはというのが欠点でしたが、犯罪として取り扱われるのは免れたので、4000ドル以上はかかると思われるの法律費用等も必要ありませんでした。IRP法が違憲とされた結果、昔のように犯罪歴が伴うことになります。飲酒運転の取り締まりに対して、政府がもう少し手頃な対処を考えてくれるといいのですが…。



公共交通機関を使うのは面倒だし、タクシーは高い!、どうせ警察にはバレないだろう!という考えは捨てて、飲酒運転は絶対にやめましょう!!!

 

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