離婚時に確認しておくべき事項や種類などについて

 みなさんこんにちは、スペクト&プライヤーのtomokoです。

本日も私共のブログを読んで下さりありがとうございます。
離婚のときにまず一番大事な決め手となるのが法的に結婚されているか、事実婚かということです。
ということで、まず離婚のステップを少しでもわかりやすくするために今日は離婚時に確認しておくべき事項や種類などについてご案内したいと思います。

Couple breaking up the relationship
(free download from rawpixel)

まず離婚の手続きやステップを考える前に確認したいこととして法的に結婚されたのか、(legal marriage)事実婚という形で結婚生活を送っていたのか(common-law marriage)の二つがあります。

まずは事実婚の場合から紐解いていきたいと思います。

事実婚(common law)にて結婚生活を送っており離婚することを決断された場合、こちらはとても簡単で双方が離婚に納得した場合これで離婚は完了になります。
離婚のプロセスに政府が関与してくることはなく一転気を付けたい点として、ご子息やご息女がいらっしゃる場合、資産分与などがかかわってくる場合、口約束で終わらせるのではなく法的に養育費はいくらになるのか、資産分与はどうするのかなど弁護士を通して書面で双方合意する事をお勧めされています。
というのも口約束で済ませてしまった場合もし将来問題が起きた場合解決方法が限られてきてしまうからです。
その後のトラブルを避けるためにも、離婚時の同意書などは書面で持っておくことが重要です。


結婚(legal marriage)の場合

こちらの場合だと事実婚の場合とは異なり、様々なステップそして条件を満たしていることが必須になってきます。

カナダで法的に離婚する場合は様々な条件があり代表的にあげられるものとしては
  1. 別居して一年以上経過していること
  2. 片方が身体的または心的に暴力をふるった
  3. 片方が姦通、不倫をした
などの事項があげられます。
これらの内容に該当する場合はこれをもって離婚申請を正式に執り行っていくことになります。

その後に裁判所から離婚を下すことになるのですがその際にも様々な条件があり

  • 子供がいる場合はその件に関してどうするのか、裁判所が子供の援助についてアレンジを決定していること
  • 2人のうち片方が12か月以上BC州に住んでいること
  • 2人の結婚生活がうまくいっていないことを証明できていること
などの条件を満たす必要があります。

これをもって正式に離婚が合意することになるのですが、その離婚の中でも2つ種類があります。


Contested(合意なし)とUncontested(合意あり)です。
Uncontestedは、2人が離婚をすること、そして子供や財産の分割に合意している場合です。この場合、弁護士の監視の上、2人が協力して、合意し、すべての手続きを完成できれば、裁判所に本人(たち)が直接裁判所に出向かう必要はありません。

Contestedの場合は、2人が財産や子供の子育て分割に合意していない時です。決して、2人のうちの片方が離婚について合意していない場合を指すわけではありません。どちらかが離婚について合意していなくてもその手続きを訴えられれば、離婚を申請することができます。安心ですね!Contestedの離婚はもう少し手続きが複雑になります。片方がNotice of Family Claim(F3)を記入してもう片方がそれに答弁する形で手続きが始まります。それ以降は弁護士のアシスタントにより、仲介・調停し、同意にたどり着く形になります。
それでも同意にたどり着かない場合は、裁判官が決断を下す、という流れです。

引用 British ColumbiaのHP

どちらの場合でも可能な協議離婚というものもあり、そちらはまた明日簡単にご案内させていただきたいと思います。

出来る限り簡単にご案内させていただけるように務めさせていただいたのですが離婚はカップルによって様々異なってくるかと思います。

もしなにかご相談などありましたら、弊社では離婚の案件も多く受け持っており、日本人の経験豊富なスタッフもおります。
お気軽にご相談くださいね☆

では素敵な一日をお過ごしください


tomoko 




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