カナダでの離婚~慰謝料や養育費について~
こんにちは、通訳の安藤です。
離婚を検討するにあたってお金関係は特に気になるところですね。今回は離婚とお金の話についてです。
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<慰謝料>
残念なニュースですが、カナダでは離婚で慰謝料は発生しません。たとえそれが相手の不貞行為があったとしてもです。
<配偶者への経済的サポート>
収入の低い配偶者は高い方から経済的なサポートを受けることができます。一般的にこちらは毎月の支払いで、その金額とサポートを受ける期間はそれぞれの収入と婚姻期間によって決まります。
<資産>
婚姻期間中に発生した資産はお互いが半分ずつ受け取ることができます。これは土地や投資、そしてCPPなども含まれます。お互いが同意をしていれば半分ずつではない分け方をする事もできます。
<養育費>
子どもと大半の時間を過ごす配偶者に対して支払らわれる養育費は額や支払い期間、そして支払い義務がBC州の法律によって厳しく取り決められています。養育費は月々で支払うのが一般的です。また歯科治療や習い事などの特別な支出は両方の親の収入の割合で総額を割り、互いがそれぞれその割合分負担をします。もし一方が支払い義務を怠った場合には裁判所命令に基づいて、相手の給料や資産から取り立てを行うことができます。
これらのお金の取り決めを行う場合には口約束ではなく、セパレーションアグリーメントを作成する事をお勧めします。これによって後からトラブルになる可能性を抑えることができます。お子様がいる場合にはセパレーションアグリーメントは必須です。またセパレーションアグリーメントはBC州の法律に従った内容である必要がある為、作成は弁護士へ依頼する事をお勧めします。これで作成し裁判所に提出したセパレーションアグリーメントが実は効力のないものであった、という事を防ぐことができます。
今回はあくまでもごく一般的な内容をお届けしました。よくオフィスで言われることですがすべての離婚はユニークで同じ離婚は二つとありません。皆さんの状況が一般的なケースに当てはまる方が珍しいかもしれません。もし自分の状況について理解したいという方はどうぞ安藤までご連絡ください。
安藤
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参考
https://www2.gov.bc.ca/gov/content/life-events/divorce/family-justice/family-law/spousal-support/how-decided
https://www2.gov.bc.ca/gov/content/life-events/divorce/family-justice/family-law/dealing-with-property-and-debt
https://www2.gov.bc.ca/gov/content/life-events/divorce/family-justice/family-law/dealing-with-property-and-debt