ICBCってずばり一体何なの?パート2~事故の申請~

こんにちは!皆さんお元気でいらっしゃいますか?Specht &Prayerのリーガルアシスタント兼翻訳のAyaです。

ついに8月ですね!本格的に暑い日々が続きますが、お身体お気をつけてください。

今回も前回に引き続き、ICBCのお話をしたいと思います。
ICBCには以下の4つの役割があるとお話ししました。



  1. 運転免許の取得、申請、更新

  2. 車両登録

  3. 車両保険

  4. 事故の申し出、請求


前回は、車両保険についてお話しましたが、今回は「事故の申し出、請求」についてお話したいと思います。私たちがクライアント様から受ける依頼に多いのが事故に関わる弁護です。今回はそのプロセスについて、ICBCの役割と一緒にお話できたらいいなと思っています。

ICBCは公の会社だから、国民に対して、とても誠実で献身的なはず、と思われるかもしれません。しかし、実際は残念ながらそうではありません。自動車保有者が州の義務として、保険料を払うようになり、ICBCの金銭的な収入を心配しなくてよくなったことから、利益を増やすために、できるだけ少ないお金を保険所有者に渡すことに努力をし始めました。州立だからといって、献身的なわけではありません。それから、ICBCの利益は「保険所有者にできるだけ少ない補償を与えること」が第一優先となったのです。

そこで、事故の申し出となると、彼らは交渉のプロなので、うまく丸め込まれることが多いです。そこで一つお客様から頂いた質問をご紹介します。

交通事故の際に弁護士を雇うメリットは何ですか?
ICBCは交渉のプロです。自分達がいかに少ない補償費を支払うようにするための術を知っています。だからこそ、弁護士を雇う意味があるのです。
弁護士を雇えば、保険者がもらうべき補償費を最大限に引き上げるための交渉をし、二年間の交渉で納得の行く金額が支払わなければ、法廷で戦うこともできます。
保険者自らICBCと英語で交渉するとなると、この申し出は受け入れられない、などと言われることもあります。弁護士に交渉を任せると、その間、病院で治療し、また仕事復帰の準備を進めることができるのが、弁護士を雇うメリットと言えます。

少し脱線しましたが、ICBCはそういった事故の申し出を受けると、Adjusterアジャスターを任命し、ケースを検証します。交通事故の場合、時効は2年間になります。2年間の間に、医療費や必要な車両のダメージなどのドキュメントを全て揃えて、申し出なければならない、ということです。その間、弁護士とAdjusterで話し合いが行われ、Settlement (合意)に達します。Settlementは、ICBC側がどれだけの慰謝料を払うのか、などが含まれます。もし合意がうまくいかなければ、訴訟をしなければなりません。ここでもう一つ、よくある質問を。

なんでこんなにプロセスに時間がかかるのか?

一日何百ものClaimを受けるICBCとのやり取りにつき、この交渉のプロセスは時間がかかります。よくお客様から、どうなっているのか、と連絡をいただくことがありますが、我々もベストのサポートをできるよう尽くしております。基本的にカナダでの法的手続きは日本に比べて大変遅いと言われていますので、そのあたりも踏まえての2年間だと理解していただくのがいいかと思います。資料を全部そろえ、そして合意にもっていく、それが2年間でのゴールになります。

すべての資料を揃えた上での交渉が大切になりますので、以前のブログでお話したように、もし事故に遭ってしまったら、できる限りの資料を保存しておいてくださいね。それがベストな合意へのカギとなります!

いかがでしょうか?少し交通事故のプロセスについて謎が解けたでしょうか?もし更なる質問があれば、お気軽にメールやコメントでお知らせください。

ではまた次回!
素敵な一日をお過ごしください☆


Aya

Specht&Pryer
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